作品展など

作品展のお知らせ

嶋田篤人写真展

場所 リコーイメージングスクエア東京 ギャラリーA
住所 〒163-0690 東京都新宿区西新宿1-25-1 新宿センタービルMB(中地下1階)
URL http://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/community/squaretokyo/2021/03/20210318_2.html?_ga=2.205228691.2063985990.1615728575-1487032435.1615728575
開催日 2021年3月18日(木)~4月5日(月)
時間 10:30~18:30(最終日16:00終了)
休廊日:火曜日・水曜日
入場料 無料
TEL 0570‐006371
内容紹介

私は房総半島で写真を撮ることが好きだ。ここは私の生まれ故郷である。
海に囲まれた終わりある道、だだっ広い九十九里平野、低い山並みは雪化粧もしない。
風土を象徴するにはどこか足りない風景が、私にとって親しみ深い故郷の姿だ。

しかし、私がレンズを通して向き合う時、房総は何度訪れても新たな趣きを魅せる。この目の前の光景と、新しい認識や発見。一方、ファインダーを静視していると、それらは常に移ろい行き、何一つ留まっていないことに気がつく。房総でのそうした研ぎ澄まされた時間の中に身を置く時、私の内には色のないモノクロの世界が立ち現れ、そこがまるで辺境のように、まだ見知らぬ土地として広がり続ける。だからこそ、私の房総での撮影には終わりがない。

房総で道を尋ねて、「すぐそこ」と告げられ、歩くと実際は一里も遠く、なかなか辿り着けない様を、お国柄言葉で”上総のそこ一里”と言う。私はその言葉に自らの写真行為を重ね見る。「そこ一里」に騙されたように続く房総への道。そこは身近な土地であるのに、終わりなき路が続く。

さらに、私はそれをプリントとして留めたいと考える。
土地というモノに対して、質量のある黒白ゼラチンシルバープリントというモノを用いて対峙する。
直接的には関係の無いモノ同士が共鳴する張り詰めた緊張。
プリントによる光の緊張と趣きを、鑑賞者と共有したい。
嶋田篤人

※開催日時等は変更になる事がございます。事前にご確認ください。
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